フォークリフトの種類

フォークリフトのタイプ

カウンター式フォークリフト

特徴
最も一般的なタイプで、前部にフォークが取り付けられ、リアにカウンターウェイトが備えられています。このカウンターウェイトによって、荷物を持ち上げたときのバランスが取れ、安定性が確保されます。屋内外の広範囲な作業に使用されます。
用途
パレットや重い物の移動に適しています。
初期費用
一番在庫が豊富な車種なので、ガソリンやバッテリーは価格がお手頃な物も多く、初期投資が比較的低いです。さまざまなメーカーやモデルがあり、サイズや能力によって価格が変動します。ディーゼルは高いです。
ランニングコスト
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載したものは燃料費がかかりますが、バッテリー式の物は電気代だけで使用でき、ランニングコストはバッテリー式の方がだいぶ安いです、ただし3相200vの電源が必要になるため、初期投資がかかる場合があります。メンテナンスは比較的容易で、部品の入手も容易な場合が多いです。

リーチ式フォークリフト

特徴
リーチフォークは、フォークが前方に延長できる機能を持っています。これにより、フォークをパレットの奥まで伸ばすことができます。また、垂直および水平方向に作業を行うことができます。
用途
狭いスペースや高いラックに収納された荷物の取り扱いに適しています。
初期費用
リーチフォークは1t~1.5tは常時在庫が大量にあるのでかなりお手頃な価格で販売出来ます。修理等の発生も少なく、初期費用、ランニングコストが一番お手頃な価格になっています。
ただしこちらも3相200vの電源が必要になるので、電源がないユーザーは初期費用で工事費用が発生します。それを考えてもリーチ車が圧倒的に安いとは思います。
ただし高いラックにアクセスできる最大揚高等によって価格がだいぶ変動します。
ランニングコスト
だいぶ安いです。

エンジンの種類

ガソリンエンジン

特徴
ガソリンは燃費的には一番高額です。メンテナンスは容易、価格は安価です。屋外と屋内、両方とも使用出来ます。
メリット
急速な加速や高い速度を必要とする場合に適しています。また、ディーゼルエンジンよりも静音で排気ガスが少ないことがあります。
デメリット
ガソリンエンジンは一般的にディーゼルエンジンよりも燃費が悪い傾向があります。また、小さな倉庫等での屋内での使用は避けるべきです。
初期費用
ガソリンエンジンを搭載したフォークリフトの価格は比較的低い傾向があります。
ランニングコスト
燃料費は一般的に他のエンジンに比べて高くなる可能性があります。また、定期的なオイル交換やメンテナンスが必要です。

ディーゼルエンジン

特徴
ディーゼルエンジンは、大型のフォークリフトや重い荷物を運搬するために使用されることが一般的です。ガソリンエンジンよりも燃費が良く、トルクが強力です。
メリット
長時間の連続使用が可能で、大荷重や悪条件下での作業に向いています。また、ガソリンエンジンに比べて燃費が良いことがあります。
また、ガソリンと違い、燃料を置いておけるので、給油が容易です。
デメリット
ディーゼルエンジンは通常、ガソリンエンジンよりも重く、メンテナンスが少し複雑です。また、排気ガスが多いため、一般的には屋内で使用することはありません。(工場を除く)
初期費用
ディーゼルエンジン搭載のフォークリフトは、ガソリンエンジンよりもやや高価な場合があります。
ランニングコスト
燃料効率が良いため、燃料のランニングコストはガソリンよりやや安いです。部品点数が増える点と、使用環境が悪い場合が多いのでメンテナンス費用はガソリン、バッテリー車と比べて、高額になります。

電気・バッテリー

特徴
電気モーターを搭載したフォークリフトは、主に屋内での使用に適しています。バッテリーが駆動力の源で、充電が必要です。
メリット
環境にやさしく、静音で、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンと比較して排気ガスが発生しません。また、低いランニングコストが魅力です。
デメリット
充電時間が必要で、一度の充電での稼働時間が制限されます。
充電時間が6~8時間ほどかかります。そのため大型のフォークリフトや長時間連続運転が必要な場合には適していません。また、3相200vの電源が必要になります。
バッテリーがダメになった場合には新品バッテリーが高額になるのもかなりのデメリットです。新品バッテリーの価格で中古車が買えるくらいの価格になります。
初期費用
電気モーター搭載のフォークリフトの初期投資は通常他のエンジンよりも高いです。バッテリーの充電設備が必要のため、別途工事費用が必要です。
ランニングコスト
電気モーターはエネルギー効率が高く、充電コストが比較的低い傾向があります。メンテナンスコストもガソリンやディーゼルエンジンに比べて低く抑えられることが多いです。
また、カウンター式のバッテリー車はエンジン車より高くなりますが、中古のリーチ車両は価格が安いです。ランニングコストはエンジン車に比べて部品点数が少ないので、圧倒的に安いです。

最大荷重について

1~2.5トン

使用用途
最も一般的なフォークリフトです。汎用性があり、個人の倉庫から大規模な倉庫までほとんどの場所でこのクラスのフォークリフトが活躍しています。倉庫で使われるのは主にこのクラスだけです。
作業例
  • 小規模な倉庫内でのパレットの移動や積み込み、積み下ろし作業。
  • 小型貨物の運搬や製品の荷役作業。
  • 狭いスペースでの機動的な作業。

3~5トン

使用用途
中型のフォークリフトです、かなりの重量物の積み下ろしが可能です。工事現場、自動車や設備機械等の運搬や積み込みに使われます
作業例
  • 中規模の倉庫でのパレットの積み込みや荷役。
  • 小中規模の物流センターや貨物ターミナルでの使用。
  • 軽貨物の運搬や積み下ろし作業。

6~10トン

使用用途
大型フォークリフトです、主に設備の移動やコンクリート等の重量物の運搬、積み込みに使用されます。
作業例
  • 大規模な倉庫内での大きなパレットの運搬や積み込み・積み下ろし作業。
  • 重い産業用機器や大型製品の移動。
  • 大規模な物流センターや倉庫での使用。

10トン以上

使用用途
大型のフォークリフトです、大型設備、発電所、港湾でのコンテナの運搬等に使われます。
作業例
  • 港湾でのコンテナの積み降ろしや重機の移動。
  • 重い建設機械や大型製品の運搬。
  • 船舶や鉄道などの大規模な輸送に関連する貨物の取り扱い。